負荷を入切する主接点
自己保持式なら、停電前のON/OFFを保持する機種があります。主接点が閉じ、途中も連続していれば、下流配線が上流測定に含まれる場合があります。OFFのまま開いていれば、その先は含まれません。
ただし接続されたLED電源・調光器などの測定可否は、別に確認が必要です。
絶縁抵抗計は、測定対象にDC試験電圧を与え、そのとき流れる電流から抵抗を求めます。大事なのは「LINE端子とEARTH端子の間に、どの絶縁経路が入っているか」です。
絶縁抵抗 R = 印加した直流電圧 V ÷ 測定電流 I
同じ電圧なら、流れる電流が小さいほど大きな抵抗値になります。
例えば、500Vで電流が5μAなら100MΩ。これは計算の例で、500Vを選ぶ指示や100MΩを合格とする基準ではありません。
測定開始直後には、絶縁を通る電流のほかに、容量を充電する電流や、絶縁物の分極に伴う吸収電流も流れます。これらが減ると表示抵抗が上がることがあります。同じ対象でも測定時間・温湿度が違えば単純比較できません。
測定終了後も電荷が残ることがあります。IR4052では、測定対象からリードをすぐ外さず、取説の自動放電の説明に従って放電完了を確認します。
EARTHは計器の端子名です。対地測定では大地側、線間測定では相手の導体側につながります。「測る二点」は測定目的によって変わります。
絶縁抵抗は、巻線の抵抗・接触抵抗・接地抵抗とは別の量です。耐電圧試験やVCBの真空度確認の代わりにもなりません。
根拠:HIOKI IR4052対応取説 IR4054A960-06(3.5・3.6)/HIOKI:測定方法。取説は使用機種の枝番・版も照合してください。
用語を六つ暗記する代わりに、まず四つの見方で整理します。
「線間」「相間」「異極間」を、必ず別々の試験だと思わなくて大丈夫。電線の名前で呼ぶか、相で呼ぶか、機器の極で呼ぶかで、呼び方が重なることがあります。
結局は、どことどこの絶縁を見るのか。
下の図では、点Aと点Bだけを追ってください。
この二点は動かしません。呼ぶ視点だけを切り替えてみてください。
R側の電線とS側の電線。二本の電線の間を見ています。
点A・点Bは同じままこのR–Sの例なら、線間・相間・異極間という見方が重なります。
いいえ。例えばL–Nは「線間」ですが、Nは中性線なので「異なる二つの相」とは区別して考えます。また、リレーの「異極接点間」は別の接点回路の間を指し、必ずしも三相のR・Sの話ではありません。
同じ呼称でも、機器・端子・接点の状態によって測定範囲は変わります。この図の対応を、すべての機器に当てはめるわけではありません。
R極 ↔ S極=異極間
別々の極を隔てる絶縁です。
R極の開いた接点の両側=同極の接点間
隣のS相との間ではありません。
「極」は、ここでは開閉器の一つの電流の通り道。
三相の3極遮断器なら、R・S・Tそれぞれに極があります。
それだけで測る二点を決めません。低圧機器の資料で異極間を指す使い方がある一方、電気学会の開閉機器用語では、極間は開放した接点のギャップを指すと説明されています。その資料の図・端子名・開閉状態とセットで読むのが確実です。
また、多点切りの遮断器では、一つのギャップと同相主回路の端子間は同一ではありません。
| 資料の言葉 | 結局どことどこ? | 混同しないもの |
|---|---|---|
| 対地間・大地間 | 導体 ↔ 大地側(接地された外箱など) | 接地極そのものの接地抵抗とは別 |
| 線間・電線相互間 | 二本の電線。例:R–S、L–N | 「相間」と重なる例がある |
| 相間 | 異なる相の導体。例:R–S、S–T、T–R | 同じ相の電源側・負荷側ではない |
| 異極間・異極接点間 | 機器の別々の極・接点回路どうし | 同極の開放接点を挟む間ではない |
| 同極接点間 | 同じ極の接点が開いている両側 | 接点が閉じた状態の接触抵抗とは別 |
| 同相主回路端子間 | 開路した遮断器などの、同じ相の主回路端子どうし | 多点切りでは一つのギャップと区別 |
| 巻線間・一次二次間 | 電気的に分離された一次巻線 ↔ 二次巻線 | 同じ巻線の両端の抵抗ではない |
| 巻線-鉄心間・巻線-外箱間 | 巻線 ↔ 鉄心や外箱 | 巻線どうしの間ではない |
| コイル-接点間 | リレーの操作コイル回路 ↔ 接点回路 | コイルの両端の抵抗ではない |
| 充電部-非充電金属部間 | 電気を通す部分 ↔ 外枠などの金属部 | 「充電部」は蓄電池だけの話ではない |
代表的な呼び方の整理です。機種固有の呼称は取扱説明書の測定箇所を優先します。
測定点から、測定時に電気的につながっていた範囲だけです。
開いた接点の先、切替器の反対側、インバーターを挟んだ先まで、自動的に測定済みにはなりません。
「ブレーカーを投入していたから大丈夫」という判断には、下流のマグネット・リモコンリレー・機器内部の接点まで、どんな状態だったかが必要です。また、つながっていれば無条件に試験電圧を加えてよいわけではありません。
停電・隔離済みの回路を示す概念図です。青い実線=この測定点から届く範囲、灰色の破線=届かない範囲。実設備の操作や接点の強制投入を指示するものではありません。
小さい画面では図を左右にスクロールできます。
作業計画上、一括測定で評価すると定めた範囲であり、実際の接続状態・試験電圧・判定条件が確認できれば、その結果を記録に使います。ただし「一括で測れた」は「各分岐を個別に評価した」と同じではありません。対地絶縁が並列に入るため、悪い値が出たら回路を区分して原因を探します。
例えば10MΩと10MΩの2回路を並列に測ると、全体では5MΩです。断路された支線はこの値に含まれません。導体をまとめた対地測定では、導体同士の絶縁も評価していません。
| 見つけた機器/状態 | 上流から測れる範囲 | 次に確認すること |
|---|---|---|
| 通常の無励磁開放形マグネット | 主接点が開けば、その先の負荷側は上流からの測定外 | 下流の回路構成・電子機器・巻線の導通を調べて別区分にする |
| サーマル付きモーター回路 | サーマルの有無だけでは測定範囲は確定しない | 巻線でつながる範囲と断線・接点を確認。1点/3区分の図解へ |
| 自己保持式リモコンリレー | 停電しても接点が閉状態を保持する機種がある | 実際の主接点状態を確認。OFF保持なら下流は測定外 |
| リモコンの操作・信号回路 | 負荷の主回路とは別回路 | 電子部品を含むか、絶縁抵抗測定が許されるかを型式で確認 |
| インバーター・電子電源 | 半導体・フィルター・内部リレーを普通の導線として扱えない | 外部配線/負荷と本体の試験を分離し、該当機の取説を照合 |
| 商用/発電機切替器 | 選択されていない電源側は別区分になる | 複数電源、制御電源、切替状態、測定対象外範囲を記録 |
B種接地の変圧器側から測る場合も、ブレーカー二次側から測る場合も、原理は対地絶縁の測定です。測定点とブレーカーの入り・切りで、対象になる範囲が変わります。
以下は停電・全電源の隔離と測定条件の確認が済んだ回路の概念図です。①②はB種接地による大地への接続が切り離され、別の接地経路もない前提です。③は開放したブレーカーの負荷側を対象にしています。各図の青線はLINE側測定点につながる範囲です。EARTH側は対象の対地基準へ接続する想定ですが、帰路の配線は省略しています。他回路を通る迂回経路はない単純化した図で、試験結線・操作順序ではありません。
二次巻線とブレーカー電源側までの配線が含まれます。配線も接続されたままなので、変圧器単体の絶縁抵抗とは限りません。
①の範囲に加えて、閉じた接点の先も含まれます。複数の分岐がつながれば、それらをまとめた対地絶縁の合成値です。分岐ごとの値や相間絶縁が分かるわけではありません。
その分岐の負荷側が対象で、変圧器側は含みません。ここでは対象導体を一括で評価できる状態を仮定しています。一本に当てれば無条件に全相が測れる、という意味ではありません。
※どの図でも、途中のマグネットなどが開いていれば、その先は含まれません。インバーター・電子機器がある場合は、導通範囲と印加可否を別々に確認します。測定範囲を広げるために無条件で接点を投入する説明ではありません。
違います。接地端子盤等で切り離したとき、変圧器につながる側と接地極につながる側を区別します。この解説の測定点は変圧器につながる側です。変圧器端子から外した線が接地極側につながっている場合、その外した線から負荷側の絶縁は測れません。
B種接地を残すと、二次巻線は接地線を通じて大地へつながります。その接地経路と絶縁を通る経路を分離するための切離しです。接地極の接地抵抗〔Ω〕を測る試験とは別です。
厳密には並列の合成値です。10MΩの回路が二つなら5MΩになります。悪い結果なら区分して原因を調べます。良い結果でも、開接点の先や除外した電子機器まで確認済みにはなりません。
回路図で別電源・接地経路・電子機器・測定対象を確認し、責任者の計画で切離し箇所と試験電圧を確定します。試験後の放電、B種接地および外した配線の復旧確認まで一組です。通電中にB種接地を外す方法ではありません。
参考:農林水産省の点検資料(分岐回路の一括絶縁抵抗測定)。上のB種接地側の図は、導通関係を説明する原理図であり、この資料の現場手順を転載したものではありません。
判断するのは「サーマルがあるか」ではなく、
停止・隔離した今、どの導体どうしがつながっているか。
ここで扱うのは導体・巻線と接地された外箱の間(対地絶縁)です。「1本」はLINE側の測定点が1点という意味で、EARTH側は別に接続します。相間の絶縁や巻線抵抗を測る話とは分けてください。
以下は導通から考えた範囲の比較です。「1本でよい」という機種共通の試験規定ではありません。メーカーが各端子の測定を指定する場合は、その指定を優先します。
正逆・リアクトル・コンドルファ・巻線形・2コンタクタのY–Δも見たいときは:
始動方式別「何本当てる?」シミュレーターへ →
図は導通関係を省略して示した概念図です。実機の端子配列・試験結線図ではありません。青い実線はLINE側から直流的につながる範囲、灰色の破線はこの測定点から届かない範囲。色だけでなく「届く/届かない」も表示しています。
一般的な熱動形サーマルは、各相の電流による発熱を検出し、補助接点で接触器のコイル回路を切ります。サーマル自身が三相をひとまとめにつなぐわけではありません。主回路の各相は別々に通過します。三相がつながる理由は、その先のモーター巻線の結線です。
サーマルはモーター回路でよく使われますが、その外観だけでは負荷・途中の開閉器・スター/デルタ結線を確定できません。電子式保護機器やモーターブレーカーとの混同にも注意します。
3つの巻線が独立している場合に、各巻線の対地絶縁を確認するという意味なら、その理解で合っています。6本口出しのモーターで、U1–U2、V1–V2、W1–W2がそれぞれ健全に導通し、巻線間をつなぐ接点がすべて開いている例です。
この例でU1から測れるのはU巻線と、そこにつながるU2側まで。V巻線・W巻線は別に確認します。6端子あるから必ず6回という意味ではありません。一方、断線や取り外した導体があれば、この3区分だけでは拾えない範囲が生じます。
実際には2接触器方式・3接触器方式、主接触器の位置、残っている接続、渡り線によって停止時のつながりが変わります。「スターデルタ」という名称だけで測定点数を決めず、実際の主回路図で区分します。メーカー指定で導体をまとめて対地測定する場合もありますが、個別測定とは結果の意味が異なります。
| 停止時の状態 | 1点から測れる範囲 | 見落としやすいもの |
|---|---|---|
| 直入れ・固定Y/Δ結線の健全な三相モーター | 巻線を通してつながる三相分の対地絶縁をまとめて見られる場合がある | 途中の開放・断線、別電源のブレーキやヒーター。1点測定を一律に認める規定ではない |
| Y–Δ始動・停止時に3巻線が分離 | 当てた点と導通する1巻線および配線 | 残り2巻線、別に分離している渡り線や分岐 |
| 負荷を外した3芯ケーブル | 当てた1芯 | 残りの芯。対地確認と芯線相互の絶縁確認は別 |
| 途中の開閉器・接触器が開いている | 開いた接点の手前まで | 接点の向こう側。上流で良好でも下流の合格にはならない |
| インバータ・ソフトスタータ・電子装置経由 | 単純な巻線のつながりとして判定しない | 電子機器への試験電圧印加。指定の切離し後、ケーブルとモーターを区分する |
| 正逆転・極数切替・複数モーター・ヒーター | 接点状態と負荷内部の結線による | 名称・台数だけで決めない。独立した回路を図面で拾う |
いいえ。巻線でつながった範囲の対地漏れ経路をまとめた値です。直流での巻線抵抗が絶縁抵抗に対して十分小さいとみなせる場合、各部の対地絶縁はおおむね並列になります。仮に3つの対地経路がそれぞれ100MΩなら、合成は約33MΩです。どの巻線が悪いかまでは、この値だけでは特定できません。
巻線でつながっているU–V間に絶縁抵抗計を当てても、「相間絶縁」を独立に見ていることにはなりません。巻線間の絶縁確認には、分離できる構造とメーカー指定の試験方法が必要です。
上流側の測定に含まれるのは、その測定点から電気的につながっている範囲です。OFFのブレーカーや開いたマグネットの先は含まれません。低圧主回路の確認と、高圧機器・変圧器を含む試験をひとまとめにせず、設備ごとに対象を区分します。
図面で開放箇所と測定範囲を確認し、無電圧・残留電荷・誤投入防止、接続機器の切離しを所定の手順で確認します。IR4052のレンジは機種名だけで決めず、対象機器の許容試験電圧に合わせます。測定後は放電完了を確認します。接触器を手で押し込んで閉じることや、現場判断で短絡して測定範囲を広げることを、この図は指示していません。
「1点から届く範囲」と上の分類は、メーカーの機器説明・結線を基にした本ページの原理解説です。全方式を一括して「1本/3本」と規定するメーカー資料ではありません。機種別の試験箇所・判定・社内手順を置き換えません。資料確認:2026年9月20日。
名前で決めず、「負荷の接点」と「操作・信号回路」を分けます。
自己保持式なら、停電前のON/OFFを保持する機種があります。主接点が閉じ、途中も連続していれば、下流配線が上流測定に含まれる場合があります。OFFのまま開いていれば、その先は含まれません。
ただし接続されたLED電源・調光器などの測定可否は、別に確認が必要です。
壁の押しボタンが、直接負荷電流を切っているとは限りません。リモコントランス、伝送ユニット、電子基板、24V等の信号回路を介することがあります。主回路に使う試験電圧を、信号端子へ転用しません。
Panasonicのフル2線式リモコンには、自己保持リレーで停電前の状態を保持する説明があり、施工資料では信号線のメガテストを禁止しています。一方、同社リモコンブレーカの操作回路には電子部品があり、絶縁抵抗測定を行えないというFAQがあります。どちらも、その製品・回路に対する説明です。機種によって方式と測定条件が異なります。
手動操作や試験用の状態変更が必要なら、型式ごとの手順と設備の操作計画で扱います。黒い部品を無理に押す、ドライバーで接点を固定する、などの方法を共通手順にしません。
「周辺のケーブル・モーター」と「インバーター本体」は別の対象です。
接続したまま一括でメガーをかけず、試験電圧を本体へ入れない範囲を取説で決めます。
例として富士電機FVR-E11S海外版取説の節8-4(本文8-5)では、通常メガーテストを避け、必要時の主回路試験と制御回路への禁止を区別しています。外部回路の試験では、本体に試験電圧が入らないよう切り離す説明があります。
この説明を別機種・別仕様へそのまま適用せず、実設備の完全な型式に対応する取説を確認してください。
運転停止指令は電源の隔離ではありません。電源を切っても内部コンデンサに電荷が残ることがあります。取説指定の待機・確認と、別電源の有無を含む無電圧確認が必要です。待ち時間や端子は機種固有のため、ここでは一律に指定しません。
PLC、スイッチング電源、調光器、SPD、電子式漏電遮断器なども、部品名だけで印加可否を決めません。主回路の対地測定、端子間測定、制御回路では許される条件が違います。
機器の名前だけで測定可否を決めず、回路図・型式・実際の接点状態を照合します。
| 機器 | 考え方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 電源切替器 | 選択されていない系統は別区分 | 商用・発電機・補助電源の隔離と切替状態 |
| インバーター・電子式駆動機器 | 入力から出力までを単純な導線とみなさない | 外部配線と本体を分け、機種別の取説を確認 |
| SPD・ノイズフィルター | 対地に接続された部品が測定値に影響する場合がある | 切離しの要否と許される測定方法 |
| PLC・電子電源・温度調節器 | 制御・信号回路にも電子部品がある | 試験電圧の回り込みと誤印加の防止 |
| 接触器・分岐ブレーカー | 実際の接点状態で測定範囲が変わる | 測定時の状態、導通、負荷までの経路 |
三菱電機の対象シリーズには、左右極間に内部回路が接続され、その回路の抵抗値を測る例があります。線間測定で低い値が出ても、それだけで絶縁不良と決めません。対象型式の取説で、測っている回路と指定の方法を確認します。
三菱電機:漏電遮断器などの絶縁抵抗測定(FAQ記載の対象シリーズに限る説明)。
そのレンジの表示上限を超えた意味で、数学的に無限大という証明ではありません。リードの断線・接触不良や、途中の開接点で対象につながっていない場合もあります。計器の始業前点検と測定点の接続を確認してから判断します。
同電位につながった範囲の対地漏れ経路は並列に加わります。100MΩの経路が3本なら合成は約33MΩ。接続範囲が増えただけで値が下がることもあるため、前回と同じ条件で比較します。一括対地測定では、同電位の導体どうしの相間絶縁は評価できません。
①対象設備に適用する法令・規格、②対象型式のメーカー指定、③保安規程・点検要領の管理値を、それぞれの適用範囲とともに確認します。計器で選べる電圧が、その機器へ印加してよい電圧とは限りません。
IR4052のコンパレータは設定した値との比較です。出荷時設定や緑の表示だけを、設備に適用する合否基準と読み替えません。このページでは、全機器共通の合格値や「必ず1分」といった条件は定めません。
値だけでなく、「測れた範囲」と「除外した範囲」を対にします。未確認を測定済みに変えない記録です。
| 記録項目 | 内容の例 | 残す情報 |
|---|---|---|
| 測定区分/測定点 | 例:分岐の負荷側〜モーター | 実回路名・端子・負荷を記録 |
| 測定時の状態 | ブレーカー/接触器/リモコン/切替器 | ON・OFF表示だけでなく、必要な接点状態確認を記録 |
| 除外・切離し | インバーター、PLC、電子電源等 | 何を、どの根拠で対象外にしたか |
| 試験条件・結果 | 使用計器、試験電圧、測定時間、値 | 適用基準・取説版・温湿度等の必要条件 |
| 未測定範囲 | 開接点の先、別電源側、内部回路など | 追加測定、別方法、確認待ちの扱い |
| 復旧 | 外した配線・コネクタ、操作状態 | 照合記録と必要な動作確認 |
このページの分類を、そのまま現場の操作順序にしません。責任者の作業計画・操作票に、区分と切離し・復旧箇所を落とし込みます。
「主回路-接地されたフレーム」「異なる相の主回路同士」「開いた同じ極の接点両側」を区別して、対象機種の取扱説明書の呼称・測定箇所と対応させます。投入/開放、外部回路の接続状態で測定範囲は変わります。
絶縁抵抗測定と真空度の確認は別の試験です。絶縁抵抗値だけでは真空度を判定できません。試験電圧・判定値・具体的な結線は型式ごとの手順が必要です。
G端子の表面漏れ除外と、G接地方式でケーブル絶縁を分離する測定は、結線と成立条件を分けて考えます。ガードを付ければ、どの状態でも正しい値になるわけではありません。
DI-05N/DI-06第13版2.4.1、DI-11N/NS第21版2.4.1は、G接地方式の前提として遮へい層-大地間のシース絶縁抵抗1MΩ以上を要求しています。これより低い値を「誤差が小さいから使用可」「何%安全」と読み替えません。他機種に同じ内部抵抗や条件を流用しないでください。
試験電圧を加える導体が短絡接地器具などで大地へ直接つながっていれば、目的の絶縁に試験電圧を加える条件が成立しません。接地器具の扱いは責任者が隔離範囲・操作票・無電圧・誤投入防止を確認して決める事項です。
図は原理を示す概念図です。接続図・切離し範囲・復旧は対象機種の取説と現場図面で確認してください。
ムサシインテック DI-05N/DI-06 第13版(1507-001ST013)本文26ページ/DI-11N/NS 第21版(1506-008ST020)本文36ページ。本文の発行年月は記載なし(DI-05N/DI-06はメーカー一覧掲載日2025/09)。確認日:2026-09-12。
このページは一般原理を教材化したものです。個別機種の試験電圧・端子・測定可否は、使用する絶縁抵抗計の最新取扱説明書と設備側資料を優先してください。
取説で確認した事項:IR4052の測定・放電、リモコン信号線の禁止事項、インバーターの主回路と制御回路の区別、DIシリーズのG接地条件。
回路原理を図にした事項:B種接地側と負荷側の比較、巻線がつながる場合の1点測定、開接点で分かれる範囲。これらの図を、全機種共通のメーカー指定手順とみなしません。接続・隔離・測定可否を確認した回路に限る説明です。
機器名だけでは確定しない項目は、試験電圧・端子・切離し箇所・接点の状態・合否基準です。下の資料は参照した型式・版の根拠で、別機種への自動適用はできません。
資料確認:2026年9月20日。図は回路原理を説明するものです。
HIOKI GENNECT:絶縁抵抗の測定方法 — 線間・対地間と、R–SやL–Nの例。
オムロン:絶縁抵抗の用語解説 — 異極接点間・同極接点間など。
電気学会:同相主回路端子間絶縁 — 開路時の端子間と「極間」の区別。
図は測定対象の二点を区別する概念図です。現場での試験結線図ではありません。試験電圧・基準値は一律にせず、対象機器の資料で確認します。
HIOKI IR4052対応取扱説明書(IR4054A960-06)(3.5 絶縁抵抗・3.6 自動放電。コンパレータ初期値を設備の合否基準として転記していません。)
三菱電機「漏電遮断器などの絶縁抵抗測定について」(左右極間に内部回路がある例)
確認日:2026年9月19日